先週はすみよし博覧会(通称:すみ博)という今年で11回目となる地元のイベント(大阪市住吉区)にスタッフで参加していました。
すみ博は地元の伝統・文化遺産や今の「ええトコ」を新しい発想で融合して楽しもう!という趣旨でいろんな出し物があるんですが、
特に昨年からは子供向けのイベントに力を入れています。
で、今年初めてやったのがこの「ご近所映画」という企画。
内容ですが、事前に募集した大人と子供が数人のチームに分かれて、それぞれが映画の企画からシナリオ作り、撮影までをたったの3時間でやってしまおうというワークショップなのです。
えぇ?!! 映画が3時間で出来るの?
僕などは映像を作ることも仕事にしているので尚更だったかも知れませんが
たぶんそう思った人が多いのではないでしょうか?
もちろん事前に、どのようにやるのかある程度の説明は聞いたのですが、
(このワークショップは一般社団法人タチョナさんの企画でした)
そもそも3時間で本当に撮影まで出来るのか?
仮に出来たとしても(最低限の)作品と言えるものになるのだろうか?・・・
と、半信半疑だったのが開始前の正直なところでした。
さて、その本番はこんな感じでした。
ほとんど初顔合わせの大人と子供が3チームに分けられ、みんな興味シンシン。。。
まずは映画のテーマ~タイトルを決めるところから。
以下は断片的にしか見ていないので細かい流れは把握できていませんが、
2時間かけての台本作りがスタートです。
「出来ることよりやりたいことを考える」
「役割分担を決める」
などいくつかのポイントを踏まえて、とにかくテーマごとに時間を細かく区切ってワークを進めていたと思います。
で、しばらく経ってからまた覗いてみると…
おおっ!
わずかな時間の間に、ラフなアイデアから具体的に「シナリオ」にまで落とし込めてきています。
ちょっと驚きでした。
そして、撮影。
与えられているのは1時間だけ。
しかも編集無しなので各カットはやり直しがききません。
録画ボタンのオン/オフは1発勝負!
このような感じで進んでいきましたが、
果たしてどんな映画に??!
結論から言うと、3グループ3様、わずか3時間で作ったとは思えない、実に個性的で見事な作品が出来上がりました!
もちろん技術的にも時間的にも制約があり、しかも雨天で撮影の場所が限られてしまったという状況の中だったので、映像のクオリティ的な評価はし難いし、その視点で評価すべきワークではなかったと思います。
何より子どもと大人が協力し合って短時間に集中することで、自由な発想がこじんまりすることもなく、ブッとんだとこあり~の、
それでいてストーリーもそれなりによく考えてるな~、という印象でした。
撮影時の明らかなミスも少なく、むしろ素人ならではの普通は使わないアングルだったり、ちょっとした傾きだったりがいい味を出していて逆に勉強になりましたね。
撮影後の上映会では歓声と笑いの渦が巻き起こっていました。
【この企画で感じたこと】
現代はTV-CMのように映像のクオリティに重きを置く動画よりも、Youtubeをはじめとするネット向けの動画の方が圧倒的に求められている、ということはこのサイトの中でもあちこちで書いています。
この動画は後者のジャンルにはなりますが、その中でも特異な作り方でしたね。
さておき今回何より感じたのは動画そのもののことよりも、
人間、特に子どもの持っている創造力や集中力は本当に凄い!ということです。
裏を返せば、その本来の潜在能力を、従来の学校教育のやり方しか知らないと全然引き出すことが出来ない。
今回のワークではそれを見事に引き出していたのだなあ、と思いました。
そういえば知人で「スーパー飛び級」の教室で特に小学校低学年に確実な結果を出している塾がありますが、
ここなんかも同様で、一般的には(普通の子には)絶対無理!と思われていることを実現しているんですよね。
要は、人間は(おそらく誰でも)凄い潜在能力を持っている。
そしてそれを引き出すための導き方、ノウハウというものもまた、必ずある。ということだと思います。
こう考えるとそもそも不可能って、自分自身が勝手にイメージしているだけのものかも知れません。
出来ることならもう少し遅く生まれていたら・・・なんて思いもよぎりましたが(笑)
まだまだ僕も、自分の中に未だ使われていない潜在能力が眠っている、はず。
そう、信じる者は救われる。は、真実です。
そのために
見えない力を引き出すための方法、学んでいきたいと思います。
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