前の記事「ホームページは間口を広く、中身は濃く」に書きましたが、
ビジネス目的のホームページを作る時には、どんなタイプのお客様が訪問してきた場合でも興味を惹くことを念頭に
メニュー(ページ)を用意しなければいけません。
ここで言うタイプとは、年齢や性別、趣味趣向等とは全く別で、
人それぞれの性質の違いのことです。
タイプが違うとモノゴトの感じ方・捉え方が全く違ってきますので、
ホームページを作る前の準備段階で、マーケティングの手法としてぜひ、知っておいてください。
人のタイプを分類することについては、世の中にはさまざまな方が考案されたメソッドというものが数限りなく存在しますが、
私がサイト作成をする際使っているのは
次のような疑問符をキーにした4タイプに分ける方法です。※
※ハーバード大学で博士号を取得したゲイル・ブラウニング氏(脳とプロファイリング研究の権威)が開発したプログラムを元にアレンジしています。
「なに?」タイプ: 好奇心が強く、直観的に感覚で捉えて行動する 「どうやって?」タイプ: 手順ややり方が分かればスイッチが入る 「だれ?」タイプ: モノよりも人に興味があり、人の思いや意見を重視する |
表にしてみるとこんな具合に分類できます。
左脳派(論理的) | 右脳派(感覚的) | |
抽象的 | 「なぜ」タイプ 考え方や行動スタイルを大切に メリット、デメリットを重視 技術的な物事の問題解決が得意 |
「なに」タイプ 新しいもの、珍しいものが好き 奇抜な発想、直観を大事にする 自己主張が強い |
具体的 | 「どうやって」タイプ 具体性や段取りなどを重視 自己主張性・柔軟性は弱い 慎重で自分の経験を元に行動する |
「だれ」タイプ 人との関わりを大切にし気遣う 協調してやっていきたい 柔軟性が最も強い、こだわらない |
左側と右側で左脳派(論理的)/右脳派(感覚的)に分かれ、
上側と下側で抽象的/具体的タイプに分かれます。
さて、あなたはどのタイプでしょうか?
4つの特徴をバランスよく持っている人も中にはいますが、
殆どの方はどれか1つか2つのタイプに当てはまるんじゃないかな~?
と、感じられたのではないでしょうか?
なので、ホームページを作る前に、
この4タイプそれぞれが響く情報(ページ)を漏れなく書き出す
という作業をお忘れなく。
企業のホームページなら必ず以下の左側のようなページはあると思いますが
それだけでは全てのタイプの人には響きません。
なので、例えば右側のような内容のページを加えることによって、
全てのタイプの訪問者の気になるポイントをぜんぶ揃えることができます。
よくあるページ | 追加するべきページと、響くタイプ |
会社案内 | + 選ばれる理由 「なぜ」タイプ
+ 代表者の思い 「だれ」タイプ |
商品紹介 | + キャッチコピー、他社との違い 「なに」タイプ
+ ご注文までの流れ 「どうやって」タイプ |
まとめ
「会社案内」「商品紹介」等の、単に自分(企業側)の出したい情報を並べただけのサイトは
会社紹介型サイトといえます。
TV-CMがどんどん劣勢になってきているように、売り手が“自分側目線”で情報発信していくやり方は既に時代遅れです。
お客様(買い手側)の問題は何か? 悩みは何か?・・・と常に“お客様側目線”に切り替えて考えることが
ホームページの作成においても今や基本の条件です。
なので、お客様のニーズをさらに細分化して4つのタイプまで考慮して組み立てる
お悩み解決型サイトを目指して、ぜひ構築してくださいね!
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